みのかんの銀塩カメラ研究室キャノンAF一眼レフ&レンジファインダ−>キヤノンVA  
Canon VA         キャノンの中堅レンジファインダ−
発売は昭和26年12月。
このカメラは同じ年の2月に発売されたV型にフィルム感度メモを付けた改良型である。
このV型より初めて1/1000秒が付いている。それまでは1/500秒が最高シャッタ−スピ−ドだったことを考えると、このV型がひとつのタ−ニングポイントとなるだろう。
使った感じは、さすがに打倒ライカを目指したキヤノンだけのことはあり、非常に操作性がスム−ズである。巻き上げがノブ式とかフィルム装てんが面倒とか言う人には最初から縁のないカメラといってもいい。ファインダ−も見ずらいし、今のカメラと比較することが間違っているが、一台は欲しいキャノンのレンジファインダ−ではある。

みのかんのVA
このカメラはもう15年くらいまえだろうか、見るカメラ見るカメラすべてが珍しくて、すべてが欲しいという時期に買ったものである。50mm/1.8付きで45000円だったと思う。恥ずかしい話、あのころは一時的とはいえパチンコに狂っていた時期であり、あるとき5万円くらい儲かった。そのお金で早速買ったものである。
そんな事情で、今このカメラを見ると心苦しい。というのは結局儲かった3倍くらいは楽に損しているからである。今は足をあらっているが、儲かったら儲かったなりきに、その3倍くらいは損をするようになっているのが博打である。
発売当時は月給の4倍以上はしたであろうカメラをパチンコごときの金で買ったというのは、過去の人に対する冒涜だったと反省している。

このカメラにモノクロをつめて、隣村のさびれた家並みを探しては撮り歩いた。
不思議とこのカメラを持っていると、懐かしい光景に出くわすのである。